濡れ場

映画『愛の病』巧みな話術で殺人を示唆するシングルマザー(実在する事件)

映画『愛の病』は、出会い系サイトで知り合った男に殺人を示唆・実行させた女の大胆な手口が描かれています。※2002年に起きた和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件に基づく

  • 出会い系に興味がある
  • 実在した悪女が見たい
  • 濡れ場に臨場感を求める

映画『愛の病』概要

あらすじ

シングルマザーのエミコ(瀬戸さおり)は出会い系サイトのサクラとして、声色を使い分けた伝言メッセージで売上を伸ばしていた。

映画『愛の病』原田エミコ役の瀬戸さおりと原田正恵役の藤田朋子

さらにそこで知り合った真面目な工員・真之助(岡山天音)に目をつけ、「親が暴力団で結婚を認めてもらうには登録料が必要」などと嘘をつき金を騙し取ることに成功する。

そんなある日、解体作業員のアキラ(八木将康)と出会う。互いに好意を抱きながらも、重度の障害を持つ姉・香澄(山田真歩)がいるため付き合うことはできなかった。

そこでエミコは、再び真之助を利用することを思いつく。

キャスト

原田エミコ(瀬戸さおり)
出会い系サイトのサクラで生計を立てる。
仁志真之助(岡山天音)
工場で働きながらコツコツ貯金を貯める。
白石アキラ(八木将康)
解体作業員でエミコの理想のタイプ。
白石香澄(山田真歩)
障害を持ち車椅子で生活をしている。
原田チヒロ(佐々木心音)
原田家の土地を売ろうとしている嫁。

作品情報

『愛の病』(2018年)
出演:瀬戸さおり, 岡山天音, 八木将康
監督:吉田浩太 脚本:石川均

映画『愛の病』感想

映画『愛の病』原田エミコ役の瀬戸さおりと仁志真之助役の岡山天音

見どころ3選

  • 映画のような本当の話
  • 殺人を示唆する話術
  • “体当たり”の濡れ場

本作は、2002年に起きた和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件に基づいて描かれています。

事件概要
出会い系サイトで知り合った相手に「自分の親は暴力団の組長」などと大胆な嘘をついて金を貢がせ、さらに本命男性の姉を殺害させる凄惨な殺人事件にまで発展 ※そのほか余罪もあり

容姿端麗な見た目や巧みな話術で相手を操る姿は、さながら映画のよう。主犯の女と実行犯の男には無期懲役がくだされています。

映画『愛の病』乳首出しヌードの瀬戸さおり

実在した事件の映画化といえば『恋の罪』も衝撃的でした。こちらは1997年に起きた東電OL殺人事件に基づいて描かれています。ちなみに現在も未解決。

東電OL殺人事件は未解決のため謎が多い部分もありますが、和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件については実刑もくだされているため脚色はあるものの動機や登場人物の背景などが具体的に描かれています。

映画『愛の病』原田エミコ役の瀬戸さおり

瀬戸さおり演じる主犯・エミコが岡山天音演じる実行犯の男・真之助を手なずけるドSっぷりは圧巻。見事に調教して殺人を示唆。

また、エミコがそのときどきで変える髪形・服装(下着含む)も見どころで、特にヤンキー時の髪のパサつき・うねり感がリアルです。眉毛の細さまでこだわったとのこと。

映画『愛の病』原田エミコ役の瀬戸さおりと白石アキラ役の八木将康

さらに、瀬戸さおりは八木将康演じる本命・アキラとの濡れ場も熱演しています。乳首出しヌードのセックスシーンは、あまりにも激しすぎて残像を追うほど。

“体当たりの演技”という言葉がピッタリ当てはまるのですが、比喩的な意味ではなくピストン的な意味での体当たりです。体と体が当たったときのパンパン音がとにかくすごい。

映画『愛の病』瀬戸さおりが乳首出しヌードで挑む八木将康との濡れ場

カモにはコンドーム着用を徹底させるのに対して、本命とは避妊しないくだりもお見事。

映画『愛の病』瀬戸さおりが乳首出しヌードで挑む八木将康との濡れ場

一方で、カモ・真之助との濡れ場ではフロントホックのブラシャーを外させるシーンがよかったです。下着についても「エミコがつけてそうな感じ」のチョイスが素晴らしい。

それにしても人間は色恋が絡んでしまうとどうしてこんなにも弱くなってしまうのか。しかしながら恋愛で周りが見えなくなってしまうことは、だれにでも経験があるはず。

エミコも真之助も患っていた愛の病は特別なことではないのかもしれません。

©2017「愛の病」製作委員会

映画『愛の病』視聴方法

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本ページの情報は2020年10月時点のものです。
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ABOUT ME
ヤナマリ
記事内《敬称略》で失礼します。映画メディア「シネマトゥデイ」にて2年間ほどコラムと漫画の連載をしていました。このブログでは濡れ場の多いR指定映画やドラマの見どころを真剣に解説しています。