ヒューマンドラマ

映画『犬猿』愛憎溢れる対照的な兄弟姉妹

映画『犬猿』は、2組の対照的な兄弟姉妹が互いに抱く複雑な感情が描かれています。

  • バチバチの兄弟姉妹喧嘩が見たい
  • 身近な人に劣等感を抱いている
  • つい他人と自分を比べてしまう

※視聴方法だけ早く知りたい人はこちら

映画『犬猿』概要

あらすじ

印刷会社で働く金山和成(窪田正孝)は、父親の借金を自らの給料からコツコツ返済していた。真面目な生活で老後のために貯金もしながら地味に暮らしている。

そんなある日、強盗の罪で服役していた兄・卓司(新井浩文)が和成のアパートに転がり込む。弟とは対照的に金遣いが荒く凶暴な性格で、さっそくトラブルを起こしてしまう。

映画『犬猿』金山和成役の窪田正孝と金山卓司役の新井浩文

一方で家業の小さな印刷所を営む幾野由利亜(江上敬子)は、取引先の営業担当である和成に恋心を抱いていた。しかしながら、ビジネスとしては良好な関係を築けてもそれ以上には発展しない。

ところが、芸能活動をしながら由利亜の会社で手伝いをしている妹・真子(筧美和子)は姉とは対照的に“男ウケ”がよく、和成を簡単に食事に誘ってしまう。

その後、和成と真子が付き合い出したことで嫉妬に燃えた由利亜は感情が爆発する。

映画『犬猿』窪田正孝と筧美和子とニッチェ江上敬子

キャスト

金山和成(窪田正孝)【弟】
借金返済と貯金をしながら真面目に働く。
金山卓司(新井浩文)【兄】
気性が荒くトラブルばかり起こしている。
幾野真子(筧美和子)【妹】
家業を手伝いながら芸能活動をしている。
幾野由利亜(ニッチェ江上敬子)【姉】
頭の回転が速く家業の会社を経営する。

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作品情報

『犬猿』(2017年)
出演:窪田正孝 新井浩文 筧美和子 江上敬子
監督 / 脚本:吉田恵輔

映画『犬猿』感想

映画『犬猿』金山和成役の窪田正孝
©2018『犬猿』製作委員会

見どころ3選

  • 兄弟姉妹の絶妙な距離感
  • ないものねだりの劣等感
  • 人に知られたくない醜い部分

「犬猿の仲」の相手が他人だったらどうにかして距離を置くこともできますが、家族となると簡単に離れることもできません。

そういった兄弟姉妹ならではの絶妙な距離感が丁寧に描かれています。

映画『犬猿』幾野真子役の筧美和子

金山兄弟については、犯罪歴のある乱暴者の兄が服役後に始めた事業が成功したため父親の借金もすぐに返済してしまいます。

真面目にコツコツ返済してきた弟のメンツは潰れてしまいますが、兄は両親からの信頼を得ることはできません。

映画『犬猿』金山和成役の窪田正孝と金山卓司役の新井浩文

磯野姉妹については、ルックスや愛嬌がよい妹がいつもチヤホヤされています。ところが仕事の要領は悪く、仕事をテキパキこなす聡明な姉の足もとにも及びません。

映画『犬猿』幾野真子役の筧美和子と幾野由利亜役のニッチェ江上敬子

兄弟姉妹だからこそ、他人には見えない本人の努力や持って生まれたものがわかってしまう苦しみ。尊敬と劣等感が入り交じる繊細な感情が心をえぐります。

最大の理解者であり、なんでも知っている天敵という構図は家族だからこそ。

兄弟姉妹の対照的な性格が綺麗に分類されているため、(兄弟姉妹がいなくても)4人のうちのだれかに自分を重ねてしまいます。

映画『犬猿』窪田正孝と新井浩文と筧美和子とニッチェ江上敬子

後半にかけては、人に知られたくない醜い部分がどんどん明らかになっていくさまが見どころ。だれもが身近な人に対して少なからず抱いたことがあるであろう嫉妬や愛憎などのブラックな感情が露骨に表れていきます。

「比べてはいけない」と頭では理解していても、なんだかんだ自分と比べてしまうどうしようもない気持ちに妥協点を見つけてくれるようなほっこり系ラストに救われるはず。

映画『犬猿』視聴方法

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本ページの情報は2019年10月時点のものです。
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ヤナマリ | 柳本マリエ
ヤナマリ | 柳本マリエ
記事内《敬称略》で失礼します。映画メディア「シネマトゥデイ」にて2年間ほどコラムと漫画の連載をしておりました。詳しい経歴はこちらにて。暗くて重くてゲスくてクズくて濡れ場が多い作品が好き。最近は極道ものに手を出しました。