映画『ケンとカズ』は、覚せい剤の密売に手を染める男たちが描かれています。
- 追い詰められる姿を見たい
- 過激な暴力描写に震えたい
- すれ違う友情に涙したい
映画『ケンとカズ』概要
あらすじ
ケン(カトウシンスケ)とカズ(毎熊克哉)は自動車修理工場で働きながら、覚せい剤の密売をして稼いでいた。

ところが、ケンの恋人・早紀(飯島珠奈)の妊娠が発覚。まっとうな人生を歩むために、ケンは密売から足を洗うことを決意する。
しかしながら認知症を患う母親を施設に入れるために金が必要なケンは、販売ルートを増やして危険な行動に出てしまう。

キャスト
ケン(カトウシンスケ)
恋人が妊娠したことを隠している。
カズ(毎熊克哉)
認知症の母親の存在を隠している。
テル(藤原季節)
ケンとカズの手下でチンピラ。
早紀(飯島珠奈)
ケンの恋人で妊娠する。
作品情報
『ケンとカズ』(2016年)
出演:カトウシンスケ, 毎熊克哉, 藤原季節
監督 / 脚本:小路紘史
映画『ケンとカズ』感想

見どころ3選
- 両極端に向いているベクトル
- 抜け出すことのできない地獄
- 追い詰められていく心理描写
密売から足を洗おうとするケンと密売を続けようとするカズの目的はどちらも同じで、地獄のような現状から抜け出すこと。
しかしながら、手段がまったく別の方向を向いているため見事に歯車が合いません。

ケンは恋人が妊娠したことを、カズは認知症の母親がいることを言い出せずに2人の関係は悪くなるばかり。
それぞれの事情がある中で、最善を尽くそうとする姿は心が痛みます。

地獄から這い上がろうとすればするほど事態が悪化してしまう現実。こういった閉塞感は生きていく上で多かれ少なかれだれでも経験したことがあるのではないでしょうか。

その閉塞感を容赦ないバイオレンス描写が加速させます。息づかいまで生々しく、目を覆ってしまいたくなるほど。
自業自得と言ってしまえばそれまでですが、そもそも彼らの選択肢は限られていたこと。別の方法があったとしても追い詰められている状態では思考が停止してしまうこと。
追い詰められる心理描写は自分にも当てはまるところがあるため、密売という別世界にも関わらずリアリティを感じました。

また、本作はインディペンデント作品でありながら劇場公開後はロングラン上映され、数々の映画賞を受賞。方々から高評価を得た話題作です。
©『ケンとカズ』製作委員会
映画『ケンとカズ』視聴方法
動画配信サービス各社配信情報
本ページの情報は2020年2月時点のものです。
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配信状況 | サービス名 |
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× | Amazonプライム・ビデオ |
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