サスペンス / ミステリー

映画『紙の月』正義感で正当化する罪

映画『紙の月』は、真面目な銀行員が不倫と横領に手を染めていく姿が描かれています。

  • 年上キラーに弱い
  • 人のお金で豪遊したい
  • 受けるよりも与えたい

映画『紙の月』概要

あらすじ

銀行の契約社員として働く梅澤梨花(宮沢りえ)は、明るく真面目な性格で職場や顧客からの評判がよく信頼されていた。

しかし、夫・正文(田辺誠一)は妻がお金を稼ぐことをよく思っていない。

映画『紙の月』梅澤梨花役の宮沢りえと梅澤正文役の田辺誠一

ある日、営業終わりに立ち寄ったデパートで化粧品を手に取った梨花は手持ちが足らずに顧客から預かった現金で支払ってしまう。

しかしすぐに返したため、だれにも知られずに事なきを得た。

そんな折、顧客である平林孝三の家で出会った大学生の孫・光太(池松壮亮)と不倫関係に発展。梨花は光太の借金返済のために顧客の預金に手を出すことを思いつく。

キャスト

梅澤梨花(宮沢りえ)
銀行の契約社員で営業成績がよい。
平林光太(池松壮亮)
顧客の孫で奨学金返済に追われる大学生。
梅澤正文(田辺誠一)
梨花の夫でモラハラ気質なところがある。
隅より子(小林聡美)
銀行のお局で仕事に厳しく群れない。

梅澤梨花役【宮沢りえ】出演作品『人間失格』の感想はこちら 映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』命がけの傑作誕生秘話

作品情報

『紙の月』(2014年)
出演:宮沢りえ, 池松壮亮, 田辺誠一
監督:吉田大八 原作者:角田光代

映画『紙の月』感想

映画『紙の月』梅澤梨花役の宮沢りえ

見どころ3選

  • 不倫と豪遊のダブル背徳感
  • 年上キラーの池松壮亮
  • 梨花の歪んだ正義感

不倫相手の大学生と人のお金で豪遊だなんて、それ以上の背徳感があるでしょうか。

大学生役をやらせたら右に出る者はいない池松壮亮の大学生姿は100点満点。後半にかけての豹変っぷりもしびれます。

映画『紙の月』映画『紙の月』梅澤梨花役の宮沢りえと平林光太役の池松壮亮

なにより興味深いのは、横領を正当化しているところ。きっかけこそ不倫相手の借金返済ですが、それは単純な色恋の問題だけではありません。

映画『紙の月』梅澤梨花役の宮沢りえと隅より子役の小林聡美

学生時代に参加した「愛の子供プログラム」というボランティア活動によって与えることに幸せを見出した梨花は、独自の歪んだ正義感に基づいて行動しています。

そこに共感というか人間味を感じました。その正義感にどう決着をつけるのか、最後まで緊張感がつづきます。

©2014「紙の月」製作委員会

映画『紙の月』視聴方法

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本ページの情報は2020年1月時点のものです。
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ヤナマリ
記事内《敬称略》で失礼します。映画メディア「シネマトゥデイ」にて2年間ほどコラムと漫画の連載をしていました。このブログでは濡れ場の多いR指定映画やドラマの見どころを真剣に解説しています。