ドラマ『未成年裁判』は非行に走る子どもを憎む裁判官と未成年による痛ましい事件が描かれています。
- 実話の臨場感を求める人
- 社会派ドラマを見たい人
- 「法」に絶望したい人
ドラマ『未成年裁判』概要
あらすじ
冷静沈着で優秀な判事・シム・ウンソク(キム・ヘス)はヨンファ地方裁判所の少年刑事合議部に着任する。シムは非行に走る子どもを憎んでいた。

着任早々に担当した事件で不可解な点を見つけると、独自の捜査で大問題へと発展する。
キャスト
シム・ウンソク(キム・ヘス)
冷静沈着で非行少年を憎んでいる判事。
チャ・テジュ(キム・ムヨル)
シムの同僚で子どもたちに親身に寄り添う。
カン・ウォンジュン(イ・ソンミン)
判事歴22年のベテランでテレビでも人気。
ナ・グニ(イ・ジョンウン)
スピード重視で裁く敏腕判事。
作品情報
『未成年裁判』全10話(2022年)
出演:キム・ヘス, キム・ムヨル
監督:ホン・ジョンチャン 脚本:キム・ミンソク
ドラマ『未成年裁判』感想

見どころ3選
- 韓国でここ数年に起きた事件
- 被害者が救われない「法」
- 4名の裁判官が抱く信念
冒頭から、少年が小学生を殺害するというセンセーショナルな事件が描かれます。
その後も、試験用紙流出事件・レンタカー衝突事件・レンガ投下事件・集団性的暴行事件などが描かれるのですが、これらは韓国でここ数年の間に未成年が起こした実在する事件に基づいているとのこと。
反省しない加害者とうしろ指を指される被害者の対比が痛ましく、法は被害者を守ってくれるものではないことに絶望します。

見どころは4名の裁判官が抱く異なる信念。キム・ヘス演じる主人公のシムは非行に走る子どもを激しく憎んでいます。
その周りには、子どもたちに親身に寄り添う同僚・密かに政界への進出を目指す上司・3分で裁判を終わらせるスピード重視の上司。
バッチバチにぶつかり合う正義は圧巻です。

そのため1話から10話(最終話)まで一貫してシリアス。コメディ要素や恋愛要素は一切ありません。
途中で一瞬「おっ、これはもしや?(キスとかしちゃう?)」という場面があったもののまったくそういう展開にならなかったため、ただただ自分の下心を恥じました。
後半になるにつれて、主人公のシムが非行に走る子どもを憎む理由が明らかになっていきます。その折り合いのつけ方に涙が止まりませんでした(書きながら思い出し泣き)。
裁判で判決が下されたとしても被害者の苦しみはそこで終わるものではなく、折り合いをつけて生きるしかありません。
非行に走る子どもたちの環境もまた深刻で、いろんな角度から自分の無力さを思い知らされるドラマでした。

©NETFLIX
ドラマ『未成年裁判』視聴方法
動画配信サービス各社配信情報
本ページの情報は2022年3月時点のものです。
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